難病センター村田院長のお話

難病センター村田院長のお話 パーキンソン病 情報・対策日誌
難病センター村田院長のお話

【村田先生の思い出】クスリは治療薬ではない!

『自分に合う、適度な運動量を探しましょう!』

4年前の水戸での第1回パーキンソン病コングレス(学会)の時に、残念ながら昨年亡くなった難病センター院長の村田先生が「ほとんどの方が運動するほど調子が良くなるのよ!」とおっしゃっていました。

  1. パーキンソン病は安静にすることと、薬の飲み過ぎが一番良くありません。 運動のやりすぎはカラダが固まるので良くありません。適度を探しましょう。
  2. クスリは残念ながら治療薬ではなく症状の緩和の機能しかできません。副作用のリスクもあります。クスリを中心に対策を考えても病気の解決にはなりません。
  3. 昔は「運動しなくてもいい」と言い切っていた有名な先生もいましたが、最新のガイドラインでは運動やリハビリの重要性が指摘されています。
  • 安静はパーキンソン病には逆効果です。運動しないと機能低下が進むので、適度な運動習慣が重要です。パーキンソン病はウィルス性の病気ではなく、生活習慣病的な要素が大きいのです。
  • ストレスをためないようにして運動習慣と共に正しい生活習慣やパーキンソン病の症状が出る原因を考えて対策することが重要です。
  • 運動や対策をしないでクスリで症状を止めるだけの方は進行します。
  • 振戦、すくみ足、腰痛などは原因ではなく症状であり、いわばカラダからの警報です。症状が起こる原因が別にあるのです。

(例)火災警報を止めても火は消えません。(表現がきつくで申し訳ありません)

パーキンソン病は人により進行の速度も症状も全く異なります。その方に合った原因対策の有無で進行速度は変わりますし、改善もします。