パーキンソン病の事例:床から立てない

パーキンソン病 情報・対策日誌

 多くのパーキンソン病の方は椅子とベッドの生活をしています。そのため、日常で床に腰を下ろすことがない生活を何年もしています。

床から立つということは、重心が上に移動するに従い異なった筋肉を使いながら立ち上がるのです。

そのためにはたくさんの筋肉を滑らかに制御しなくてはいけませんが、普段使っていない筋肉は神経が切れて使えなくなってしまいます。

そのためバランスも取れなくなり、立ち上がれなくなります。しかし、正しいリハビリで繰り返し神経接続を正常にしていくとできるようになります。80代後半の方でも床からの立ち上がりはできるようになります。

日本のパーキンソン病患者は14万人とも16万人とも言われます。米国は人口は約2倍ですがパーキンソン病の患者は200万人と10倍以上います。椅子とベッドの影響は大きいと思います。

筋肉、脳、心筋はいくつになっても発達するという研究論文が出ています。いくつになっても諦める必要はありません。