薬を飲んでいない重症のパーキンソン病患者のリハビリ

パーキンソン病 情報・対策日誌

顔の表情も無く、歩行も難しく、すぐにフリーズ。

最初、奥様と来られたとき、一人では上着も着れず、トイレでも動けなくなりました。

食事のときもテーブルの上に物があると、その影響が動きにでる。繊細な性格が動きにも敏感に影響を与えていました。

フリーズすることも多く、ホーン・ヤールの分類だとⅣ度ぐらい?かなりの重症度でした。

しかし、パーキンソン病のクスリは飲んでいませんでした。

この方はとても冷静でご自身の状態をご自身で分析して伝えて頂きました。

毎回、お聞きした情報から身体と脳の状態を分析。脳の状態の仮説を立てて最適な動きを行いました。ほぼ毎回、新しい切り口で脳と身体を調整。

時間は1年ほどかかりましたが、今ではトイレも問題なく、歩行も上着を着ることも一人で出来ます。

スタジオではフリーズもほとんどありません。

出来ないことを探して出来るようにするリハビリ

(ノーベル賞レベルと言われた元理化学研究所名誉顧問の伊藤正男先生の論文を参考にしています。)

小脳にデータが無い時は動けないと分析しています。ですから動きのデータを作ると動けるようになります。

子供が遊びながら体の使い方を学んでいるように、動きで再度データを作っています。

パーキンソン病になると小脳のデータを読み出せなくなるように見えます。セラサイズによるリハビリではデータを動きにより作るのです。

スタジオでは独自の動きで効率的に身体の使い方を学んでいます。

改善には冷静な奥様のサポートがとても貢献

毎日、自宅でのリハビリも行なっているそうです。

奥様の観察がとてもリハビリの動きの設計に役に立ちました。

パートナーのしっかりしたサポートが有ると改善は早まる

まずは、冷静に観察してご本人ができないことや変化を探してください。できないことはリハビリでほとんどのことができるようになります。

パーキンソン病は全員の症状が異なるので、個別の変化の状況がとても重要です。

変化の情報が、その方の謎を解く大きなヒントになります。